今日の行き先。

その前にここで腹ごしらえ。

いさらいさんが今回は脚本を書いた芝居。「向日葵」。
原作はチェーホフの「かもめ」でそれを現在の西荻に移した……そうだけど、原作知らないんだよね。有名らしいからタイトルだけは聞いたことあるけど。
開演5分前の前説で、携帯電話の電源はoffに。マナーモードもNGで。途中休憩はないのでトイレは今のうちに……のトコで携帯落として。
少しして、客席に案内する声と共に入ってきた人はそのままステージのカウンター席へ……この時点でもう開演してるんだね。
数名(どんな人達かはこの辺参照)が入ってきたところで、さっきと同じ台詞と動作の前説が。つまり携帯の落下テスト付ってことで。あれは誰かの私物を使ってたんだろうか?それともたまにリサイクルショップ辺りに流れてる展示用のデモ機みたいなのなんだろうか?
前説に続いて劇中劇が。メタル系のBGMだったけどそれでノってたのは1人だけ。その人もカウントがだんだんズレて行ってる……そしてスモークの代わりに、この臭いは蚊取り線香?と見たら1人が手にして団扇で煽いでる……
キャラ設定が「うん。こんな人、いそうだよね。」って感じだから見ていて違和感がないというか。それでいて人間関係は結構ややこしかったりするんだけど。
向こうの世界の人だと思ってたのが手の届きそうなトコに来たんで舞い上がっちゃった人とか、有名になってるけど中身は普通でいたがってる人とか。自分の立場を理解してそれに沿おうとしている人とか。ずっと普通の人の世界にいる人とか。
年寄りは達観してるように見えるけど、でもしっかり煩悩は抱えてるとか。
みんなそれぞれ悩みを抱えてるんだけど、それを受容れられるか、折合いをつけられるか、忘れられるか、なんだよね。どれも出来なくて逃げ出したのが最後の場面なんだけど。
今回は何曲か歌もあったんだけど。この日に人前で歌ってるからか、役者さんは基本的に本番に強いからか、いい感じだったな。歌詞の内容からするとラノビアは伴奏してた人が歌っても良かったような気もするけど。
セットは上手にアップライトピアノ。センター奥にカウンターとスツール。下手寄りにテーブルと椅子。
カウンターは結構奥行きあるのかな?小道具のグラス類とか片端からその辺りに仕舞われてたから。終わった時点で裏から見てみたかったかも。